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[キャリア]

2025年度ワタシゴトキャリアラボ(タキヒヨー・スターツコーポレーション・ホリプロデジタルエンターテインメント)

Fri.

ワークショップの狙いと概要

東京女子大学キャリア・センターでは、2025年9月上中旬の5日間にわたり、1・2年次生を対象とした課題解決型ワークショップ「ワタシゴトキャリアラボ」を実施しました。当ワークショップは「ワタシ×シゴト」をテーマに、企業の実例に基づいたワークをチームで行うことで、働くことをリアルに捉え、今後のキャリアを自分事(ワタシゴト)として思い描き、行動につなげることを目的としています。さらに、リーダーシップの育成や、社会人基礎力*1)・プレゼンテーション力の向上等もねらいとしております。今年度は、「SDGs」を共通のテーマとして、社会課題と企業との関係に目を向けられる内容で構成しました。
本プログラムは、タキヒヨー株式会社(以下、タキヒヨー)、スターツコーポレーション株式会社(以下、スターツコーポレーション)、株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント(以下、ホリプロデジタルエンターテインメント)の3社にご協力いただき、38名の参加学生が8チームに分かれて5日間のワークに取り組みました。


【1日目】
前半では、SDGsの概要、サステナブルの意味や企業の取り組み等について、企業のサステナブルPRチーム担当者から講義を受けました。また、ワークで自己理解を深めた後に5日間のチーム目標を設定しました。後半では、協力企業3社の理解を深めるために、会社紹介および現場社員によるパネルディスカッションを行いました。学生にとって馴染みのあるBtoC(*2)の業界だけでなく、繊維商社や不動産といったBtoB(*3)企業にも触れることができ、業界の異なる3社の特徴を学ぶ貴重な時間となりました。

【2日目】
タキヒヨーが担当し、「オンデマンド×推し活で考える、新しいファッション」をテーマに推し活サービスの企画に取り組みました。まず、ファッション業界の課題やその解決策の事例などについて学び、アイデア創出の素地を養いました。その後「推し活ファッション」のリアルなニーズや課題を発見するため、大学から吉祥寺の街に移動をして調査しました。そして、実際に街に出て発見した課題などを基づき、「オンデマンドサービス」を使って解決する新しい商品・サービスの企画発表を行いました。実際に街に出て調査したことにより、より具体的で焦点の絞られたサービスを企画することができました。

【3日目】
スターツコーポレーションが担当し、「女性が輝く企業で、住み続けられる街づくりを」をテーマに、スターツ社員としてお客様の悩みを解決する企画に取り組みました。まず、不動産業界の概要から、街づくりに必要な知識や課題解決の方法について理解を深め、スターツのソリューションを学びました。その後、架空の街に住むお客様の悩みを解決に導くワークを行い、家庭・職場・物件管理等、背景の異なる悩みに対して、営業としてどのように解決策を提案するかを考えました。当初はアイデア出しに苦戦していましたが、お客様の立場に立って考えることで、次第に意見がまとまり、活発なディスカッションにつながりました。発表の際には多様な意見が交わされ、フィードバックを通して自分の考えをさらに深めることができました。

【4日目】
ホリプロデジタルエンターテインメントが担当し、「SDGs×エンタメ -考えよう、私たちの暮らしー」をテーマに、企業の広報動画を考えました。まず、SNSの概要について学んだ後、視聴が伸びた動画と伸びなかった動画の比較や分析等を行いました。その後、「SDGs11 住みつづけられるまちづくりを」を動画のテーマとして、街づくりを行う企業の広報チームという役割で、動画の構成をグループで考えました。プライベートで撮影するものと異なり、テーマや立場が限定された中での動画企画に戸惑う学生も多かったですが、これまでの企業のワーク経験から視点が広がっていたこともあり、最終的には魅力的な動画案を数多く提案できていました。

【5日目】

まとめとなる最終日では、3社のワークを経験して得た発見や気づき、SDGsとの関わりや興味・関心の変化などをまとめながら振り返り、自身の中での変化や成長を言語化しました。そして、それをグループ内で共有しながら分析することで、自分(ワタシ)自身についての理解を深めました。後半では、協力企業3社の人事社員によるパネルディスカッションを行いました。学生が直接質問をできる時間もあったため、「働くこと」への不安や疑問を解消でき、「仕事」への解像度をさらに高めることができました。

ワークショップの成果について(アンケート結果)

社会人基礎力(*1)で掲げられている項目をもとにワークショップ参加前と参加後にアンケートを行った結果、「自信がある」と回答した数値に関して、特に以下の項目において顕著な変化が見られました。
  • 自分の意見をわかりやすく伝える力(24.3%UP)
  • 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力(24.3%UP)
  • ストレスの発生源に対応する力(21.6%UP)

学生の声(一部抜粋)

  • 5日間で自分が変わったこと、変わらなかったこと、得意・不得意、感じたことなどを項目に分けながら細かく振り返り、自分を見つめ直すことによって自己理解につながった。
  • 発表することに苦手意識があったが、チーム内での意見共有の場が多く設けられており、徐々に相手に伝わりやすい話し方や言葉選びができるようになったと感じる。
  • 就活に向けての姿勢と考え方を多様な視点から自分の中で得ることができたと感じられたのでそれらを今後に活かしていきたい。
  • 自分の興味関心について改めて考えることができ、自分が将来どのように生きて、働きたいかを考えることができた。

実施日・場所・参加者

実施日程 2025年9月1日(月)・3日(水)・5日(金)・8日(月)・10日(水)
内容 [1日目] 13:00~17:00
イントロダクション
[2日目] 10:00~17:00
オンデマンド×推し活で考える、新しいファッション(タキヒヨー)
[3日目] 13:00~17:00
女性が輝く企業で、住み続けられる街づくりを(スターツコーポレーション)
[4日目] 13:00~17:00
SDGs×エンタメ-考えよう、私たちの暮らし-(ホリプロデジタルエンターテインメント)
[5日目] 13:00~17:00
コンクルージョン
場所 東京女子大学
参加学生 1年次学生 22名 2年次学生 16名 計38名
協力企業 タキヒヨー株式会社
スターツコーポレーション株式会社
株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント
運営事務局 東京女子大学キャリア・センター