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東京女子大学

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[レポート]

2023年度江口裕子大学院奨学金授与式を行いました~採用者の抱負を紹介~

Wed.

7月19日に、2023年度江口裕子大学院奨学金授与式を行いました。これは、本学名誉教授江口裕子先生のご遺贈寄付を受け、2015年度より設けられた奨学金です。授与式には森本学長、馬場合同研究科会議議長、吉荒大学院学生委員長が参加し、学長室で授与式を開きました。学長より、本奨学金に込められた江口先生の思いが伝えられ、採用者はそれぞれの研究内容を紹介し、懇談しました。採用者のこれからの抱負を紹介します。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 O

今年度も江口裕子大学院奨学金のご支援を受け賜りましたこと、大変光栄に思います。
私は平安時代文学における侍女や従者について研究しております。彼らは物語の主役にはならずとも、登場することで物語の展開に寄与しています。また彼らについて研究することは作品当時の価値観などを知ることにつながり、それによって物語の読解がいっそう深まると考えております。本奨学金のご支援を励みに、日々の研究を一層精進してまいります。

博士後期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 I

映画と原作のテクストに向き合い、人物像を解き明かすことが私の研究目的です。今年度、女性学研究所の江口裕子学生研究奨励金を頂き、西部劇のジェンダー表象に着目して、男性主体の映画における女性像を考察しています。昨年度に引き続き、江口裕子大学院奨学金のご支援を賜り、大変光栄に存じます。今後も真摯に研究に取り組み、映画における人物像を追い求めていきたいです。

博士後期課程 人間科学研究科 生涯人間科学専攻 N

昨年度に引き続き、江口裕子大学院奨学金のご支援を頂き、ありがとうございます。
私は、心理職が保育現場で継続的に参与観察とコンサルテーションを行うことで、保育者の子ども理解がどのように変化するのかを研究しております。研究の集大成となる今年度は、学術雑誌への投稿と学位論文の提出を目標に、より一層精進していきたいと思います。

博士後期課程 理学研究科 数学専攻 A

私は、味覚受容体タンパク質の動きをシミュレーションする研究を行っています。これまで短時間のシミュレーションを通して、タンパク質とそれに結合する物質の間の親和性等について探ってきました。今後はさらなる分析と長時間シミュレーションを行う予定です。本研究は、味覚受容の仕組みの詳細な解明を目指しており、最終的には味覚障害の治療等にも繋がると考えています。

博士前期課程 人間科学研究科 人間社会科学専攻 H

この度は江口裕子奨学金に採用していただき、ありがとうございます。修士論文では、あざやアルビノなど、顔に外見的な疾患・外傷をもつ人々の困難に焦点を当て、研究しております。特に、就職活動において直面する困難に着目し、今後の当事者に対する就職支援の在り方を検討したく存じます。奨学金のご支援をいただけたことを励みに、一層精進してまいります。

博士前期課程 人間科学研究科 人間文化科学専攻 E

この度は江口裕子奨学金に採用していただき誠にありがとうございます。私は、古代ローマの凱旋式を中心に、勝利の持った意味についての研究を行っております。一般的に、勝利は名誉と結びつくとされていますが、本当にそうであったのかを研究したいと考えています。本奨学金を受け、研究に専念できること心より感謝申し上げます。研究を通し、自身の研究分野の深化とともに、さまざまな歴史的アプローチを学びたいと思います。