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東京女子大学

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[レポート]

「東女サマースクール2025」 開催レポート

Thu.

2025年8月4日(月)、本学において「東女サマースクール2025」を開催しました。本イベントは、中学3年生から高校3年生を対象に、社会課題解決をテーマとしたワークショップや、女性のキャリアに関する講演を通じて、将来の進路やキャリアについて考える機会を提供するものです。あわせて、社会課題に取り組む中で起業マインドを育むことも目的としており、自ら課題を見つけ、解決へとつなげていく力を体験的に学ぶプログラムとなっています。 

午前のプログラムでは、「安心して子育てできる社会にするには?」「地域を活性化するには?」「オーバーツーリズムを緩和するには?」といった身近で具体的なテーマを題材に、参加者がチームごとに分かれてワークショップを実施しました。小西由樹子准教授(経済経営学科)がファシリテーター、東京都中小企業振興公社 TOKYO創業ステーションTAMAのプランコンサルタントの柏﨑裕介氏が講師を務め、参加者たちは“Will(やりたいこと)”、“Can(できること)”、“Must(すべきこと)” の3つの要素を整理し、自身の関心のある社会課題を掘り下げ、解決に向けたビジネスアイデアを自由に発想しました。

 

ワークショップの様子

午後は、働く女性によるキャリアトークが行われました。「パーソナル助産師×ヘルスデータ」で妊娠と仕事の両立を支援する株式会社MamaWell代表取締役 関まりか氏から、なぜ起業に挑戦したのか、起業するうえで大変だったことは何かについて率直に語っていただきました。参加者からは多くの質問が寄せられ、講師と直接意見交換を行う貴重な機会となりました。

女性のためのキャリアトークの様子

プログラムの最後には、ワークショップ成果の発表と審査・表彰が行われました。各チームが短時間でまとめ上げたビジネスアイデアを発表し、創意工夫あふれる内容に対して、審査員である松嶋一成教授(経済経営学科)、栗田啓子本学名誉教授からも高い評価が寄せられました。最優秀1チームには東女賞が授与され、「地方活性化」をテーマに、地方でのイベント企画のサポートや、SNSを活用した地方の魅力発信を行うという提案が高く評価されました。優秀2チームには優秀賞、その他のチームには参加賞としてVERA賞が授与されました。

表彰式の様子

当日は酷暑の中での開催となり、体調不良による欠席もありましたが、最終的に55名が参加し、中学3年生の姿も見られました。
実施後のアンケートでは、98%を超える参加者が「大変満足」または「満足」と回答しています。感想としては、「皆で協力して作業をするのが楽しく、実りのある時間を過ごすことができ、参加して良かったと心の底から思うことができた。」「色々な視点を持った同年代の意見を知ることができて面白かった。」「将来のことについて深く考えるきっかけになった。」「緊張したが温かい雰囲気でとても安心した。」といった感想が多く寄せられました。今回のプログラムは、将来のキャリアを主体的に考える第一歩として、参加者にとって大変有意義な一日となりました。