申込不要受付中締切間近終了
東京女子大学

ストーリー

[教職員]

オアシス地域に生きた人びとの暮らしや信仰。魅力的な謎を解き明かす

東京女子大学 現代教養学部 人文学科 歴史文化専攻 准教授 赤木崇敏

シルクロードは一般に東西交流の交通路であり、中央アジアのオアシス地域はその中継地と見なされがちですが、そのような視点だけでは現地に暮らす人びとの暮らしや信仰の様子、また世界遺産・莫高窟のような仏教寺院がオアシス近郊に造られた理由などは十分な説明がつきません。このようなオアシス地域の歴史文化やそれがユーラシアの歴史に果たした役割について、現地から出土した古文書や遺跡の壁画から読み解いて研究しています。
当時のさまざまな言葉で書かれ、また断片的で不完全なものが多い文書を解読し、わずかな手がかりを糸口に社会の様子や権力争いの帰趨などの史実を組み立てるのは、難解なパズルを解くような面白さがあります。学生の皆さんには、当時の人びとが残した生の記録である一次史料からリアルで豊かな歴史像を構築する醍醐味を味わうとともに、大きな歴史の流れを踏まえて現在を理解し、未来を見通す力を養ってほしいと期待しています。

莫高窟の壁画は毎年現地調査を実施。まだまだ謎がいっぱいです

研究キーワード 内陸アジア史 / 中央ユーラシア史 / 唐代史 / 敦煌・トゥルファン学
赤木崇敏
東京女子大  現代教養学部 人文学科 歴史文化専攻 准教授 

中央ユーラシアの乾燥地帯から発見された古文書をもとに、7~11世紀の内陸アジア・オアシス地域の社会・文化について研究している。また、唐宋代中国の文書行政も研究対象としている。