人文学科
哲学、文学、歴史学の視点から自らの世界観を揺さぶり、
問い直すことで、知識の詰め込みではない高い見識と、 充実した人生を目指します哲学・日本文学・歴史文化の3つの専攻を切り口に、人間文化の解明にチャレンジ! 先人が積み上げてきた知的文化的財産を深く理解し、これからの文化・社会の創造に貢献できる“わたし”を目指します。
専攻一覧
-
- 哲学専攻
-
変わりゆく世界で豊かに生きるための教養と、問題の本質を見抜く力を磨きます
- 学べること
- 現代哲学 / 西洋哲学史 / 倫理学 / 美学・芸術学 / 日本思想 / 東洋思想 / キリスト教学 / 現代科学論
-
- 日本文学専攻
-
日々の言葉を見直し、日本の文学や文化の価値をさまざまな角度から考えます
- 学べること
- 日本語史 / 現代日本語 / 方言 / 日本語情報処理 / 日本古典文学 / 日本近現代文学 / 中国の文学と文化
-
- 歴史文化専攻
-
人類の歴史と文化を現代的・国際的視野から見渡し、その歴史学的考察に基づいて、よりよい未来を構想します
- 学べること
- 歴史学 / 日本史 / アジア史 / 西洋史 / 政治史 / 文化史 / 社会史 / ジェンダー史 / 美術史
学科主任からのメッセージ
-
-
人文学科で学ぶとは?
-
「人間とは何か」。“わたし”が他者と関わって生きるということ、幸福とは、豊かさとは。この根源的な問いに対する思索を、人類は古くからことばによって、哲学・文学・歴史学のなかに積み重ねてきました。こうした先人たちの知の文化遺産を理解し受け継いで、「人間であること」を考え続ける力を養います。
人の交流、情報の伝搬と蓄積が、飛躍的なスピードと量で積み重なり、絶えず変化してゆく現代社会。この渦のなかで“わたし”が生きてゆく知の根を培い、過去の知見を深く理解するからこその“いま”の感性と、“これから”への嗅覚を研ぎ澄まし、どのような状況にも対応していけるしなやかさを身につけていきます。
-
-
-
人文学科が向いている人とは?
-
自分の好きなことを大事にする人。自分はなぜ好きなのだろう、どこに惹かれるのだろう、と立ち止まって考える人。
“好き”を追求すること、とことん考え抜くことは、人間の根本的な部分を育てることにつながります。
本を読むこと、歴史を解明すること、芸術や文化に触れること。何かを感じ、感じる自分を深く思考すること。それは先人たちを含めた“わたし“以外の人間を知り、その営みを想像することを通じて、人々と共に生きる“わたし“を知る作業に他なりません。
感じる“わたし”を大事にし、深く思索するのが好きな人、いろいろな思いをことばにして、他者にむかって発信し、対話しようとする人を歓迎します。
-
カリキュラム
人文学科の理念・目的
人文学科は、哲学、文学、史学の分野を横断的に学ぶことを通して、人間の文化に関わる基礎的知識を広く修め、考究の姿勢、応用能力を社会のあらゆる分野に生かし、文化の創造と社会の発展に貢献できる人物の育成を目的とします。
人文学科のカリキュラムの特色
人文学科では、哲学、文学、史学の各領域の専門性を深めると共に、三領域を横断的に捉える視野を備えるように、体系的・順次的な教育課程を編成しています。
まず、1年次の必修科目で学科共通の「人文学入門」「人文学基礎演習」では、三領域の関連を広く学ぶと同時に、それらを横断する問題のとらえかた、研究方法を学びます。
つぎに、「基盤講義」および「基盤演習」を履修し、広く基礎的な知識と技法を修得して、専門を学ぶ基礎を築きます。この基盤の上に、さらにその発展学習のための「特殊講義」および「発展演習」を履修します。これらは、テーマなどを関連させ、系統的学習が可能となっています。専門に分かれ少人数のクラス編成で行う「特殊演習」では、卒業論文の作成に必要な技法の向上とともに、発表や討論を重ね、相互に批判検討することで、専門分野に対する理解を深めます。
また、3年次では必修科目で学科共通の「人文学総合講義」を履修し、自身の専攻領域が同じ人文学として接しあう近隣領域とどのようにつながり、どのように異なる学問であるのかを考え、自身の専攻領域の可能性と人文学の意義を確認します。
4年次ではこれまでの学習の総決算としての卒業論文を作成します。これは、学生が自らの知的関心に沿って研究テーマを設定し、資料を収集・分析して仮説をたて、論理的・批判的考察を積み重ねることによって仮説を実証し、得られた結論を説得的に表現する、という一連の学問的営みを通じて仕上げるものです。
人文学科の必修科目
-
-
1年次必修科目
人文学入門
-
人文学とはどのような学問なのか、何をどのように探求するのか。哲学・文学・歴史学の三領域を貫く「人文学」の全体像を見渡す入門講義。大きな視野から人間の文化と思考を探求する基本姿勢を身につけます。
-
-
-
1年次必修科目
人文学基礎演習
-
人文学の基幹をなす哲学・文学・歴史に共通する研究方法について、基礎的な知識やスキルを学び、学問に誠実に向かい合う心構えをグループワークにより身につける1年次のための授業です。原典に触れ、先行研究を調べ、論理的な表現方法を学習します。
-
-
-
3年次必修科目
人文学総合講義
-
人文学の専門を学んだ上で、3年次で改めて、人文学の広がりと豊かさを学び、哲学・文学・歴史学それぞれの特徴と、それらを貫く人文学の可能性を考えます。共通のテーマについて、3領域の異なる視点から立体的にアプローチします。
-
学科データ
-
2024年度の入学定員
-
205 名
-
クラス平均人数※1
(4年次必修演習クラス)
-
哲学専攻
8.8 名日本文学専攻
10.4 名歴史文化専攻
11.9 名
-
就職率※2
-
100 %
-
進学者数
-
15 名
専攻別進路決定状況(2023年3月卒業生)
- 就職率=就職者数/就職希望者数(%)
- 改組により2018年度に募集停止
人文学科の
先輩の声-
「ここで学びたい」という大学と学問への愛が自信のなかった自分を変えてくれました
人文学科 歴史文化専攻1年次<取材時の学年>広島県・私立福山暁の星女子高等学校
-
表現への欲求が切り拓く私の未来
人文学科歴史文化専攻4年<取材時の学年>神奈川県・私立横浜創英高等学校 出身
-
人々の苦しみを救うために、哲学的な視点は役に立つと信じている
人文学科哲学専攻4年<取材時の学年>埼玉県立大宮光陵高等学校 出身
-
自分の中の疑問や「私とは何か」に向き合い、考える経験は生涯の宝物に
人文学科哲学専攻2年<取材時の学年>神奈川県立光陵高等学校出身
-
読み解き議論することで物事の多面性を知る文学という学問は気づきと学びの連続です
人文学科日本文学専攻4年<取材時の学年>東京都・私立東洋英和女学院高等部出身
-
歴史を多面・多角的に見る力を生かして、将来は歴史の奥深さを伝えられる先生に
人文学科歴史文化専攻3年<取材時の学年>東京都立豊多摩高等学校出身
-
物事を深く考え、思考できる人間に。哲学の学びで成長を体感しています
人文学科哲学専攻3年<取材時の学年>沖縄県・私立昭和薬科大学附属高等学校 出身
-
専門性と客観性を併せ持つことが、深い理解と新たな興味の発見に
人文学科日本文学専攻3年<取材時の学年>東京都・私立桜美林高等学校 出身
-
歴史を通して多面的な世界を学び公平な視点を持つ思考の基礎を磨く
人文学科歴史文化専攻3年<取材時の学年>東京都・私立吉祥女子高等学校出身
-
好きなものを活かしながらマイペースに学びを追求できるから、自分のままでいられる
人文学科 日本文学専攻4年次<取材時の学年> 川上まどか / 人文学科 日本文学専攻4年次<取材時の学年> 吉村雛
-
被災の経験を胸にこれからも人の役に立つ仕事を重ねていく
2017年 現代教養学部 人文学科 哲学専攻(当時)卒業 東京都庁
-
大学での経験が、日本語教師としての在り方のベースになっています
2013年 現代教養学部 人文学科 日本文学専攻 卒業 友ランゲージアカデミー 日本語教師 佐々木 彩乃
-
好奇心を自制しない。地位や目立つことに左右されず、自分の人生を生きるために
1998年 文理学部 史学科(当時)卒業 エフピーウーマン代表・ファイナンシャルプランナー 大竹のり子