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東京女子大学

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[キャリア]

2023年度ワタシゴトキャリアラボ(タキヒヨー・ANAエアポートサービス・ISID)

Wed.

ワークショップの狙いと概要

東京女子大学キャリア・センターでは、2023年9月に、1・2年次生を対象とした課題解決型ワークショップ「ワタシゴトキャリアラボ」を実施しました。当ワークショップは「ワタシ×シゴト」をテーマに、企業の実例に基づいたワークを行い、課題をチームでクリアすることで、より働くことをリアルに捉え、今後のキャリアを自分事(ワタシゴト)として思い描き、行動に繋げることを目的としています。
また、リーダーシップ育成や、社会人基礎力(*1)・プレゼンテーション力の向上等もねらいとしております。
今年度は「新たなAIの活用」を共通するテーマとして、今後の社会における変化にも目を向けながら、学生自ら課題を見つけることができるよう構成しました。

本プログラムは、タキヒヨー株式会社(以下、タキヒヨー)、ANAエアポートサービス株式会社(以下、ANAエアポートサービス)、株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)の3社にご協力いただき、40名の参加学生が5名8チームに分かれ、対面で5日間のワークに取り組みました。

【1日目】
まず前半では、チームビルディングを進めるためのアイスブレイクとして、MBTI診断の結果を基に「ワタシ」を表す5つのキーワードを挙げ、チーム内で共有しました。その後様々な個性が集まったチームであることを認識し、チームとしての5日間の目標も設定しました。
後半では、協力企業3社の理解を深めるために会社説明を受けた後、現場社員によるパネルディスカッションを行いました。学生にとって馴染みのあるBtoC(*2)の業界だけでなく、繊維商社やITといったBtoB(*3)企業にも多くの学生が初めて触れることができ、異なる3社の特徴を知る機会となりました。

【2日目】
タキヒヨーが担当し、「AIと”一緒に考える”これからのファッション」をテーマに新たなファッションアイテムの企画に取り組みました。まずオンラインでマーケットリサーチを行い、メンバーのアイデアとChatGPTを活用して新たなデザイン、素材のアイテムを考えました。その後、実際に販売するための価格設定についても考え、それを受けて企画案に適宜修正を加えて具体化し、プレゼンを行いました。普段消費者として見てきたファッションアイテムが、作る側になった時に感じる難しさと面白さを感じることが出来るワークとなりました。

【3日目】
ANAエアポートサービスが担当し、「【空の旅×ANAワクワク】の可能性を考える日」をテーマに空港におけるサービスでAIに任せるもの、人が担うもののアイデアを考えました。まずは空港内を見学し、どのような人や物が活躍しているのかを把握しました。滑走路の近くや運航管理のシステムも見学し、お客様からは見えない仕事についても理解を深めました。その後、旅のワクワクを生み出す為の人の関わり方と効率化すべき事についてグループで話し合いました。人の”おもてなし”が生み出すワクワクや、AIの活用で効率化を進め、旅をより一層長い時間楽しめるようにするためのサービスなど、様々な視点から未来の空港や搭乗スタイルの可能性について考えました。

【4日目】
ISIDが担当し、「身の回りのITの可能性を探求する日」をテーマに身近な生活に”あったらよいな”のサービスを生み出す為に必要なAIについて考えるワークを行いました。まず、現場で活躍するデータサイエンティストの社員から、AIの仕組みやAIをサービスとして提供する側の視点などに関する講義を受けました。その後、日常生活にイノベーションを起こせたら便利なことについて自由な発想で考え、それを実現させるために必要な入力、出力情報について検討していきました。自由度の高いテーマでしたが、4日目ということもありチーム一丸となって新たなアイデアを楽しみながら作り上げていきました。

【5日目】
最終日は、4日間の学びを踏まえ改めて今とこれからの「ワタシ」について考えました。前半はもう一度MBTI診断を行い、「ワタシ」に起きた変化や逆に変わらなかったことなど、4日間を経た現在の「ワタシ」について考えて共有しました。初めて診断結果が変わったという参加者もおり、プログラムの成果が可視化されました。
後半は3社の人事社員によるパネルディスカッションで、参加者からの要望が多かった「就活が始まる前の心構え」「社会人から見た企業選びのコツ」などについてお話しいただきました。様々な物事に興味を持ち、「ワタシ」らしく学生時代を過ごしてきた方が活躍しているというお話もあり、これからの学生生活へのモチベーションを高めました。

学生の声(一部抜粋)

  • 「働く」ということに対して解像度を上げていくとともに、どのようなキャリアを築いていきたいのかきちんと考えていきたいと思えるようになったのが1番の収穫だった。
  • 自分にしか出せないアイデアを生み出したいという気持ちが芽生え、今後のビジョンを考えていく中で重要になることを見つけられた。
  • 自分が成長できたことを実感することができたし、グループのメンバーからも5日間の中で見つけた自分の良いところを指摘してもらえて気づくことができた。
  • Day1やDay5のMBTI診断やグループでのディスカッションを通して、自分の個性や組織おける役割を、周りの積極性の高いメンバーと確認しあった経験はとても貴重だった。
  • 想像していたよりもハードだったり、逆に魅力的だったりという意外性のある発見ができるツアーのようなイベントだった。

実施日・場所・参加者

実施日程 2023年9月1日(金)・5日(火)・7日(木)・12日(火)・13日(水)
内容 [1日目]13:00-17:30
イントロダクション
[2日目]13:00-17:00
AIと”一緒に考える”これからのファッション(タキヒヨー)
[3日目]13:00-17:30
【空の旅×ANAワクワク】の可能性を考える日(ANAエアポートサービス)
[4日目]13:00-17:30
身の回りのITの可能性を探求する日(ISID)
[5日目]13:00-17:00
コンクルージョン
場所 1・2日目:東京女子大学
3日目:羽田空港第2旅客ターミナル
4・5日目:電通国際情報サービス品川本社
参加学生 1年次学生 25名 2年次学生 15名 計40名
協力企業 タキヒヨー株式会社
ANAエアポートサービス株式会社
株式会社電通国際情報サービス
協力企業
担当者
タキヒヨー株式会社
森 康智 氏
筒井 陽子 氏

ANAエアポートサービス株式会社
中島 佳奈子 氏
関 理恵 氏
杉田 彩子 氏
田中 英 氏
飯島 央玖斗 氏

株式会社電通国際情報サービス
小林 夏歩 氏
斉藤 ゆい 氏
伊藤 謙介 氏
徳原 光 氏
田辺 佑太 氏
運営事務局 東京女子大学キャリア・センター

ワークショップの成果について(アンケート結果)

社会人基礎力(*1)で掲げられている項目をもとにアンケートを行った結果、ワークショップ参加前と参加後に「自信がある」と回答した数値に関して、ワークショップ参加前と参加後で、特に以下の項目において顕著な効果が見られました。
  • 相手の意見を丁寧に聞く力(+31%)
  • 物事に進んで取り組む力(+27%)
  • 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力(+25%)
  • 新しい価値を生み出す力(+24%)
  • 他人に働きかけ巻き込む力(+23%)
  • 意見の違いや立場の違いを理解する力(+23%)