教育課程の特色
「現代日本語学」、「社会言語学」、「日本語教育学」の3つの領域について、それぞれの専門的識見を涵養すると共に他領域の履修を積極的に勧め、現代日本語を総合的に捉える力、及び、第二言語教育としての日本語教育に対する洞察力、実践力をつけることを目標としています。それぞれの領域に「基礎科目」(講義)と「専門科目」(演習)を設けています。
基礎科目/専門科目
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現代日本語学
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話し言葉や書き言葉の実例を調査することによって、日本語を数ある言語の一つとして客観的に捉え、文法・語彙・音韻・表記等の特質を分析します。コンピュータによる日本語処理を視野に入れています。
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社会言語学
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地域差・性差・世代差や、場面による言葉・言語行動・談話行動の違い、非母語話者の日本語など、現代社会に存在する日本語の多様性と、それがもたらす言語学的・社会的な問題を把握し分析します。
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日本語教育学
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日本語学習者を全人的に捉え、第二言語としての日本語の学習・教育に関わる複雑な心理的・社会的要因、さらに、日本語学習者の生活環境に深く関わっていることばの影響も視野に入れた、教育・研究活動を展開していきます。
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また、深く関連する日本文学文化分野科目や、人間社会科学専攻の心理・コミュニケーション科学分野やグローバル共生社会分野の科目の履修により、日本語の歴史や文学、社会学・心理学的問題の捉え方等を学び、現代日本語・日本語教育を多面的に分析し得る力を養います。
カリキュラム
専任教員
修士論文タイトル
2023年度
- 複言語・複文化環境で育つ子どものアイデンティティ-群馬県館林市在住ムスリム家庭への調査から-
- 中国の「高級中学」における日本語教育-学習者の日本語選択動機と学習動機の変容-
2022年度
- 複言語環境で育つ子どものことばと教育
- 技能実習生の言語使用に関する研究-漁業に従事するインドネシア人技能実習生への調査から-
2019年度
- 外国籍住民との共生に関するホスト住民の意識—杉並区における質問紙調査を基に—
- 複言語家庭におけることばとアイデンティティ
- 日本に定住する難民の「ライフ」に関する考察—ミャンマー出身難民の語りから—
2018年度
- 日本で生まれ成長した「移動する子ども」のことばとアイデンティティ
- 実践共同体におけるファシリテーターの学習
2017年度
- 若松賤子訳『小公子』にみる明治のことば
- 地域日本語教育における参加とは
2016年度
- 機能動詞の研究-受動態と使役態を中心に-
修了後の進路
国内外の日本語教育機関で日本語を教える日本語教師、多言語・多文化に関する行政機関やNPOの職員、初等・中等・高等教育において国語教育あるいは第二言語としての日本語教育に関わる教員、研究者など