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東京女子大学

人間文化科学専攻 歴史文化分野

歴史文化分野では、日本やアジア、ヨーロッパなどの諸地域・諸時代を対象として、過去の政治・経済・社会・文化の諸相と動態を分析し、再構成して論じます。既出の理論や先行研究を謙虚に検討しつつ、史料を粘り強く収集・読解し、独自の論証を試みる学問的な実践を通じて、新たな人間理解の視座を開くことを目指します。本分野において、自身の学部や職業での経験の上に、世界の歴史と文化に関する幅広い知識と深い洞察を重ね合わせ、各自が働く職場や、結びつきを持つ諸関係の中で、社会活動や国際交流に参与できる高度な知的素養を培います。これにより、専門性をもって働く職業人や、高等教育と研究に従事するために博士課程後期へ進学する人材を養成します。

教育課程の特色

本分野は「日本史」「アジア史」「ヨーロッパ史」の3領域それぞれにおいて、修士論文の作成を目指し、段階的に知識・技量を向上させ、考察・論証を深化させるために、基礎科目の「文献・資料研究」と専門科目の「演習」を配置しています。また基礎科目では、時代や地域を俯瞰し広い視野から歴史と文化を考察する「日本史研究法」「世界史研究法」を隔年で開講します。

基礎科目

  • 「文献・資料研究」

    歴史的資料を読解するための語学的トレーニングを含む科目です。学部課程で選択した研究テーマとは異なるテーマでの研究を希望する入学者や、社会人として研究の現場から離れていた入学者への導入科目でもあります。

  • 「日本史研究法」「世界史研究法」

    高等学校までの歴史教育や、一般向けのメディアなどで説明される歴史像や歴史理解と、学問的な研究成果とを対比しつつ、双方を架橋して考察することで、修了後に教職などの専門職に就く上での素養の裾野を広げます。

専門科目

  • 「歴史文化演習」

    特定の地域や時代に焦点を当てて実証的な分析を行う科目であり、「日本」「東アジア」「ヨーロッパ」という緩やかな地域的区分けを採用しています。これは、多様な場で社会活動や国際交流に関わっていく教養人を養成するという観点から、「自国」、「自国と近隣の諸国・諸地域」、「より遠隔な地域」という相互連関のなかで、 歴史と文化を見る眼を養うことが大切と考えるからです。

カリキュラム

専任教員

修士論文タイトル

2024年度

  • 「ローマの平和」再考-対外的拡大をめぐって-
  • 戦後サン・マリーノ共和国史-1940-50年代を中心に-
  • セウェルス朝のプロパガンダ-ヘリオガバルス帝とアレクサンデル・セウェルス帝の治世における正統性獲得をめぐって-

2023年度

  • 第二次世界大戦末期のドイツにおける民族共同体とその変容-ザクセン地域の事例をとおして-

2022年度

  • 古代ローマのOtium
  • ナチズムとジードルング-レーゲンスブルクの事例における空間と生活の理想-

2021年度

  • 西ドイツにおける「68年」と女性-「アルタナティーフ」な「自己」の模索-
  • ドイツ新右翼の史的検討-1970-80年代の西ドイツにおける雑誌『我ら自身 wir selbst』の分析を中心に-

2020年度

  • 18世紀イギリスにおけるカントリーハウス訪問-出版物から読み解くカントリーハウスの社会的意義-
  • ヴァイマル期ドイツにおける第一次世界大戦の戦死者記念-エルンスト・バルラッハ「マクデブルク栄誉の碑」を中心に-

2019年度

  • ナチズム・民俗学・キリスト教と収穫感謝祭—宗教民俗学者ゲオルク・シュライバーの収穫感謝祭構想から見る「抵抗」の論理—

2018年度

  • 18世紀イギリスにおける都市の改良と認識—リヴァプールの事例を中心に—
  • 古典期アテナイの立法制度

修了後の進路

中学校・高等学校の歴史担当教員、図書館・博物館・文書館で歴史資料を扱う専門職、歴史を主題とする図書・雑誌やWebサイトなどでの編集や翻訳・著述の担当者、大学職員、建築事務所