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東京女子大学

教職課程

学校の教員(教育職員)をめざし奮闘している学生が大勢います。採用枠が厳しい近年でもよく健闘し、毎年20名前後が、公立・私立の中学校、高等学校に職を得ています。創立以来、教育界にたくさんの卒業生を送っており、毎年3月、門出に立つ教員採用試験合格者のために多くの現役教員が大学に集まります。学生は温かく力強い言葉と繋がりの心強さに励まされて巣立って行きます。

教員養成に対する理念

本学は、キリスト教精神を基盤としたリベラル・アーツ教育を教育方針としている。これは、他者に対する寛容と対話に基づく共生の精神をもって、既成の概念や秩序に囚われず、知性を磨き、真理を探究することを目標とした教育であり、知識を英知に高め、一人ひとりの尊厳の上に立ち、生きる自信を育むと同時に、他者との「和」=共生社会を形成することのできる学生の育成を目指したものである。この精神は、「犠牲(Sacrifice)と奉仕(Service)」に象徴され、校章にも刻まれているが、これらの理念と構想は本学教職課程にも反映されており、生徒一人ひとりの自立に向けた発達と学習を、職業的な専門性と広い識見、使命感、責任感をもって支援することのできる教員の養成に努めている。

教職課程の趣旨

教師の仕事は、一人ひとりの子ども・青年の自立を助け、促し、支える仕事です(教育を受ける権利の保障)。
また、教師には、社会の存続と発展のために、その社会の文化の伝達と継承を介して次世代を育成するという役割を担うことも期待されています。
この二つの仕事を、統一的に成し遂げること、そこに、教師の力量が問われるのですが、しかし、それは決して容易なことではなく、きわめて困難なことです。旺盛な探求心とたくましい実践力が必要とされます。
子ども・青年が自立するためには、彼ら一人ひとりが、主体的な学習者として自覚し、またそれに向けて力をつけ自己を形成してゆくことが必要とされます。教師は、この成長と発達の学習のプロセスに、専門的な立場から、文化的素材(教材)をもって働きかけること(教育的な営み)ができるような力量を身につけなければなりません。
専門的力量とは、子ども・青年とのコミュニケーション能力は言うまでもないことですが、教科教育や教科外教育の内容・方法・技術に関する専門的識見・能力であり、教育の営みのなかで生起する様々な現象について、その歴史的社会的意味を問う知見などです。それらは、人間と社会に対する学問的な関心と探求心を不可欠としています。

養成する教員像

本学教職課程は、建学の精神および学位授与方針に基づき、以下の能力・資質を備えた教員を養成する。
・広い識見と専門性に基づいた実践的指導力を有していること(学部DP1・DP2、院DP1)
・変容し続ける社会において優れた問題発見力・解決能力を有していること(学部DP3、院DP2)
・多様な生徒の自立を促し、支えることのできる豊かなコミュニケーション能力を有していること(学部DP4、院DP3)
・多文化共生社会への理解及び他者を尊重し協働できる力を有していること(学部DP5)
・新たな知識技術を主体的に学び続け自己を確立できる力を有していること(学部DP6、院DP4)

教育職員の資格取得

教員になるためには免許状を取得し、教員採用試験に合格しなければなりません。免許状は所属する学科・専攻に応じて異なります(「課程・資格」参照)。希望者は教職課程に登録し、「教育職員免許法」にもとづいて設置された授業を履修し単位を修得しなければなりません。その中には、教壇に立って教える時の具体的な内容や方法を研究し訓練する教科教育法や、学校の協力と指導のもとで行われる教育実習(3週間)が含まれます。また、特別支援学校や社会福祉施設での介護等体験も含まれます。教職課程で学んだ学生は、「実際に教えることで、自らの学びが深まり、人間への共感や理解が深まった」と語っています。その意味でも、教職課程で学ぶことは大学生活をより有意義なものにしています。

教職課程カリキュラム

<2022年度以降入学者用>

<2019・2020・2021年度入学者用>

履修モデル

詳細が決まり次第掲載します。

教員免許状取得状況及び教員への就職状況

専任教員