教育課程の特色
人間の心理・行動のメカニズムの研究から、さまざまな人間のコミュニケーションの営みを対象とした研究を行うための基礎科目、専門的な内容を体系的に習得する心理科学科目、コミュニケーション科学科目があります。専門科目では、多様な背景の学生が、専門的な内容を理解できるための基本を習得できるようにしています。他の学問領域から来た学生は、専門についての基礎的な知識を学習でき、すでに専門教育を受けた学生も、もう一度別の形で基本から学び直すことで、専門に関する枠組みとなる知識を再構築できるようにします。2つの領域を1つの研究分野とすることにより、人間の心理・行動についての基礎科学と実社会で大きな意味のあるコミュニケーションの研究を結びつけて、社会的に意義のある新しい研究を生み出すことをめざしています。
基礎科目
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「心理・コミュニケーション科学基礎論」
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研究分野の全体を概観しつつ、その有機的な重なりの中から現代社会が抱える諸問題の解決法を見いだす柔軟な知的態度を身につけるために、1年次の必修科目としています。
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専門科目
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心理科学科目
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人間が行う行動の規則とそれを実現させている機構に注目します。基礎的な心理学の学問領域ごとの考え方・基本的な知識と研究の方法論を扱います。
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コミュニケーション科学科目
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人間行動の中でも、特に実社会で重要な意味をもつコミュニケーションに注目しています。主にコミュニケーションのタイプごとの考え方・基本的な知識と研究の方法論を習得できるようになっています。
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カリキュラム
専任教員
修士論文タイトル
2023年度
- 発達障がい者への理解と文化的産物-メディアの内容と女子大学生の態度からの検討-
- 音声と色の感覚間協応
- 声の所有感
2022年度
- 目撃証言における凶器注目効果のメカニズム-凶器注目が音声情報に与える影響の検討-
- フォントが単語の想起に与える影響
2021年度
- Amblyopiaによる誤知覚 - Gabor patch と線分を視覚刺激とした一事例研究 -
2020年度
- 感情が時間知覚および時間評価に与える影響
- ジェンダー視点からみたバラエティ番組における女性アイドルの表象
- COVID-19感染拡大時における教育報道の分析
2019年度
- 外集団成員に対する視点取得がもたらす効果の実験的検討-対立的文脈における視点取得焦点の影響-
- 触覚による感情コミュニケーション—音声との比較および相互作用の検討—
2018年度
- インターネットショッピング行動に関する文化心理学的考察—知覚リスクと信頼感との関連にみる日中比較研究—
修了後の進路
マーケット・リサーチや世論調査の専門家、自治体や企業の広報・商品開発における情報アクセシビリティ、ユーザビリティ、ユニバーサルデザイン等の担当者、研究者