教育課程の特色
基礎科目
「基礎研究」は、国際関係論、経済学、社会学の基本的な理論や方法論を学ぶための科目であり、多様なバックグラウンド、多様な年齢層の人々を本分野での研究に導入するための科目です。
「学術的スキルの教育」としては、「専門社会調査士」の取得のための「共生経済基礎研究(社会統計学)」「共生社会基礎研究(質的調査法、多変量解析)」 を置いています。
専門科目
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領域別共生研究
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実態分析を基盤に課題解決の方策を研究します。
グローバル社会では、国際政治学や国際法の理論と国際機構の機能を学び、地域共生研究では、アメリカの役割や東アジアの動向に焦点をあて、平和共生研究では、多文化共生と平和教育を重視し、共生社会研究では、家族、労働、福祉、観光・地域振興をめぐる社会課題や文化の変容を、共生経済研究では、交通・輸送、水や住居の供給、環境、開発に関する公共政策の研究を行います。
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グローバルジェンダー研究
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家事、育児、介護といった人間の「生」を支えるケアワークやジェンダーによる差別や暴力の分析から、共生社会の条件を探ります。仕事と家族、コミュニケーション、開発と平和構築など多様な角度から研究を進め、比較女性史の視点も重視します。
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共生社会拠点実習
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共生社会の実現に取り組む内外の組織(国際機関、行政、NGO/NPO、企業等)においてインターンとして実務を経験し、参与観察を行う学生を事前・事後の学習で支援します。
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カリキュラム
専任教員
グローバル社会領域
地域共生・平和共生領域
共生経済領域
共生社会領域
グローバルジェンダー領域
修士論文タイトル
2023年度
- 人権条約の履行確保-ヘイトスピーチの規制及び被害者救済における国内人権機関の可能性-
- 韓国の結婚移住女性の手記分析-多文化家庭内でのジェンダー役割に着目して-
- 日本における多文化共生を目指す日本語教育-東京女子大学「現代日本語・日本語教育分野」の例を踏まえて-
- 「パラソーシャル関係」と日本文化受容に関する研究-「刀剣乱舞」の中国プレイヤーを対象にして-
- 就職活動における「気にしなくてもいい見た目」の維持と模索-顔に外見的な疾患・外傷をもつとはどういうことか-
- 中国における大学入試改革が理系進路選択に与える影響-ジェンダー・制度・環境-
2022年度
- 中国人大学生の恋愛・結婚観と中国社会
- アセクシュアル自認男性における葛藤-男らしさと強制的性愛規範の不可視性に着目して-
- 「ステイホーム」が在日外国人家族に及ぼす影響-子育て中国人家族のインタビュー調査から-
- ジェノサイド後のルワンダにおけるジェンダーポリティクス-平和構築のジェンダー課題と女性運動-
- カジュアルセックスに関する意識と行動-中国における大学生の「約炮」経験を事例に-
2021年度
- 中国における児童虐待の構築主義的分析
- 「アジア人らしさ」をめぐる社会学的考察 —アメリカのメディア文化と人種偏見—
2020年度
- フードバンクと消費者市民社会-パートナーシップという観点から-
2019年度
- 就労継続支援B型事業所における知的・精神障害者支援—支援事業所マルベリーの挑戦にみる課題と実践—
- 中国における日本アイドル・ファン—「嵐飯」と呼び合う人々から—
2018年度
- イスラエル占領下のパレスチナ女性運動
「共生社会拠点実習」これまでの実習先
- インド:Self Employed Women's Association(女性自営者協会)及びNational Institute of Public Cooperation and Child Development(国立公共協力・児童発達機構/ 女性開発省)
[実習課題:途上国における幼児のための保育と教育の統合プログラム](2012) - タンザニア: Kilimanjaro Native Co-operative Union(キリマンジャロ住民協同組合連合会)
[実習課題:タンザニア・コーヒー産業の発展とフェアトレード](2012) - インド: Navdanya(環境活動家ヴァンダナ・シバ氏が設立した環境・農業団体)
[実習課題:生物多様性の保全とフェミニズム](2014) - 日本: 日本国際ボランティアセンター東京事務所
[実習課題:パレスチナ自治区における支援事業のマネージメント](2016)