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東京女子大学

人文学科

歴史文化専攻

人類の歴史と文化を現代的・国際的視野から見渡し、
その歴史学的考察に基づいて、よりよい未来を構想します

日本・アジア・西洋の3領域それぞれの歴史と文化を探究します。日本史と西洋史は時代(古代・中世・近世・近現代)、アジア史は地域(中国・アジア)を軸にして、多種多様な授業を展開しますが、領域をまたぐ視角による「オリエント史」「イスラーム史」「世界遺産学」や、現代的なテーマに沿った「グローバル・ヒストリー」「カルチュラル・ヒストリー」などの授業も開講しています。このように複眼的な見方から、過去の人びとのあり方に「なぜ?」「どのように?」と繰り返し問いかけ、先人たちの多様な経験やあり得た可能性を発見し、自身の人生や社会の未来をよりよくしていく手がかりをつかみます。

学べること
歴史学 / 日本史 / アジア史 / 西洋史 / 政治史 / 文化史 / 社会史 / ジェンダー史 / 美術史

専門分野

  • 日本の歴史と文化

    「日本」の過去の姿を、こりかたまった頭を解きほぐしながら見つめ直し、「日本の現在と未来」のあり方を考えます。

  • アジアの歴史と文化

    アジア諸地域の歴史への理解を深め、その視線のあり方に留意しながら世界史・人類史への視点を養います。

  • 西洋の歴史と文化

    歴史的ヨーロッパとの対話を通して、私たちの現在の姿を明らかにし、未来への道を照らし出します。

学びのポイント

  • 01

    歴史の息づかいに耳を澄まします

    高校までの教科書は単語の羅列ばかりで、「人」が見えない歴史であったかもしれません。しかし羅列された単語の奥には、生身の「人」が息づいています。歴史文化専攻で学ぶのは、そうした過去を生きた人びとの多様なあり方であり、その人たちが作り上げていた社会や文化のあり方です。

  • 02

    さまざまな資料を駆使して歴史にアプローチ

    歴史文化専攻の全授業のうち、約6割が少人数の演習授業です。ここで過去の人びとが残した貴重な資料を読み解き、討論を通して、自分なりの歴史像を組み立てていきます。資料は、文字史料だけに限りません。口頭での証言や伝承、絵画や彫刻、遺跡や遺物など、文字以外の資料も活用して、歴史にアプローチしていきます。

  • 特色

    • 「世界遺産学」の授業で、歴史学と観光学の接点を学ぶ
    • 「美術史」「考古学」の授業で、モノから歴史を見る目を養う
    • 「オーラル・ヒストリー」の授業で、歴史の聞き取り調査を体験
    • 史料や原典にもとづいて事実を確かめ、構成力を育む
    • 国際交流に必要な、日本や諸外国の歴史と文化を理解する
  • 身につく力

    • 国際的教養としての日本や諸外国の歴史と文化を理解します。
    • 自ら調査し、考察し、そして表現する力を養います。
    • 史料や原典にもとづいて事実を確かめ、文脈付ける力を養います。
    • 歴史的知見を、現代に転移・応用させる力を養います。
    • モノやオーラル・ヒストリー等の活きた歴史を知り、他者に説得的に語る力や共感する力を養います。

カリキュラム

4年間のカリキュラム概要

  • 1年次

    日本史、アジア史、西洋史の基礎知識を身につけます。

  • 2年次

    歴史学の理論と方法を学び、知識の幅をひろげます。

  • 3年次

    自分の研究テーマを決め、専門知識を身につけます。

  • 4年次

    学びの集大成としての卒表論文を完成させます。

主な授業内容

  • ◆歴史学

    西洋史の理論と方法

    置かれた時代状況との関わりから、研究者の問題関心がどのように生み出され、史料の選択と叙述の構成を経て、どんな歴史像が語り出されてきたのかを講義します。特に歴史教育での「ヨーロッパ中心主義」を再考し、また、近代の歴史研究者たちが強い課題意識をもって適用を試みたグランド・セオリーや、諸学説などにも論及します。

  • 人文学特殊演習(歴史文化)Ⅰ・Ⅱ

    少人数の演習形式で発表や討論を行いながら、卒業論文の完成を目指します。前期に学生自身が選択・確定した論文のテーマに基づき、構想と作業計画に関する中間報告を行い、先行研究や関連史料の収集と、それらの理解・解釈や利用、および学術論文スタイルでの論述法などを実践的に修得して、論文を完成させていきます。

  • ◆日本史

    日本史概論Ⅱ

    江戸時代から明治・大正・昭和期の歴史を通観し、日本史を学ぶうえでの基礎知識の修得を目指します。各時期の重要テーマやトピックを中心に、アジア・欧米諸国との関係を重視しつつ、近年の研究動向を踏まえて解説します。

  • 日本古代史料論

    日本古代史に関する諸史料について、その類型と特色を整理し、史料理解の前提となる基礎的知識の修得を図るとともに、具体例に即した史料理解の手法を身につけていきます。

  • ◆アジア史

    考古学(アジア)

    アジアの遺跡と考古学の方法論や知見を学び、歴史学をより広い視野で研究する基礎を修得します。またカンボジアのアンコール遺跡やチャンパのヒンドゥー寺院遺跡などを主に、特に東南アジアにおける建築遺跡について研究史を含め最新の研究成果を学習します。

  • 歴史文化演習Ⅰ・Ⅱ

    アジア史クラスでは、中国をはじめとする広大なアジア地域の歴史から具体的な対象を取り上げて、専門的な研究文献や、漢文などで書かれた史料、あるいは発掘調査された遺跡などの資料について、読解や検討に取り組み、質疑応答を通して理解を深めていきます。

  • ◆西洋史

    ドイツ史

    西洋世界におけるドイツの位置や役割に光をあてると共に、ドイツが非西洋世界にあたえた影響のありようを概観することによって、ドイツ史を世界史の文脈の中に位置づけることを目指します。

  • 文献・資料演習(西洋近世) AⅠ・AⅡ・BⅠ・BⅡ

    少人数のゼミ形式の授業で文献を読み込みながら、専門研究を行っていくための基礎づくりをします。西洋近世史関連の文献を題材に、読解力を高めつつ知識を増やし、問題意識に磨きをかけます。

  • ギリシア・ローマ史

    ギリシア・ローマを中心に古代地中海世界の歴史を時系列に沿って概観し、ギリシア・ローマ史を学ぶうえで必要となる基礎知識の体系的な修得を目指します。

  • ◆政治史

    中国史

    周辺地域との関係、諸集団のあり方、皇帝支配と官僚制、富の生産・分配・交易、あるいは、人と人との結びつき方や慣習、諸階層で生み出される多様な文化、儒教や政治思想の展開といった諸側面についての主題を設定し、最新の研究成果や具体的な史料を提示しつつ論じます。

  • ◆文化史

    美術史(日本)

    諸作品は自らを雄弁に説明してはくれないので、その沈黙の中にあるイメージに接近するため、できるだけ多くの作品を丁寧にながめ、それらを作り出した人びと、鑑賞した人びと、そして制作や享受を可能にした社会や思想にまで考察を及ぼし、時間の向こうにあるイメージとの対話を試みながら、〈いま・ここ〉にはないものへと迫ります。

  • ◆社会史

    日本近世史

    近世江戸の都市社会の基本構造とその変容について講義します。併せて、そうした都市社会と向き合った政治権力や行政組織のあり方についても分析します。

  • ◆世界遺産学

    世界遺産学B

    欧米圏の世界遺産をいくつか取り上げ、異文化理解と国際協力、歴史学とツーリズムなどを切り口にして、取り上げた世界遺産の歴史的背景や文化的意義、保護と活用をめぐる諸問題について論じます。

  • ◆グローバル・ヒストリー

    グローバル・ヒストリー A・B

    地域史や国民史とは異なるものとして構想されたグローバル・ヒストリーの研究成果について学ぶとともに、グローバル・ヒストリーという研究方法の意義や限界についても考えます。

  • ◆オーラル・ヒストリー

    オーラル・ヒストリー

    文字史料では明らかになりにくい歴史について、当事者やその関係者にインタビュー形式などでの調査を行い、口述史料の分析・検証、データの保存・管理という一連の流れを実際に体験し、オーラル・ヒストリーによる歴史研究を実践的に学びます。

  • ◆カルチュラル・ヒストリー

    カルチュラル・ヒストリーB

    「文化」を政治や経済から切り離さずに、過去に生きた人びとの経験の全体として考えます。人びとの日常の実践の中で繰り返し生み出されてきた文化の様相を、特に欧米世界の事例に沿って見つめます。

  • ◆考古学

    考古学(西洋)

    ヨーロッパとその周辺の地域での発掘調査と研究の成果から、テーマに沿って具体的に遺跡を取り上げ、遺構や遺物の分析・検討に基づいて、この地域での人類文明の成り立ちを論じます。

  • ◆西洋史

    歴史文化演習Ⅰ・Ⅱ

    西洋近世史クラスでは、ヨーロッパの近世・近代を対象にした海外の研究文献を粘り強く精読する中で、本格的な研究のための基礎的な知識と情報収集の技能を身につけ、質疑応答を通して理解を深めながら説明力を高めていきます。

  • イギリス史

    西洋世界におけるイギリスの位置や役割を明らかにし、イギリスが非西洋世界に与えた影響の諸相を具体的に見ながら、イギリス史を世界史の流れの中で論じます。

  • フランス史

    西洋世界におけるフランスの位置や役割を明らかにし、フランスの文化や思想の世界的な広がりを意識しながら、フランス史を講述します。

主な演習授業

東京女子大学では、特色ある多彩な演習授業を1年次より履修します。
少人数クラスを基本とし、討論や研究発表を行う演習形式の授業を通して、異なる意見と向き合い、協働して問題解決に当たるなど、自ら学び考える力を養います。

2020年度
卒業論文題目より

  • 炊事から見る高度経済成長 —自動式炊飯器の普及による影響—
  • フランス革命期における女性の政治参加 —性別役割分業が及ぼした影響—
  • 摂関期における母后の政治的役割
  • 即位儀礼に関する日唐比較
  • 武士の権力確立への過程 —治承・寿永内乱期における源頼朝の戦略とその特性—
  • 近世日本の書物出版統制 —弘化・嘉永期における錦絵と蘭書の取締—
  • メディアとしての紙芝居
  • ヒンドゥー女性の結婚観の変化
  • パンダ外交と現代中国の対外政策
  • 植民地期朝鮮の恋愛・婚姻とジェンダー
  • 突厥第二可汗国におけるカプガン可汗期の国際関係について
  • 古代エジプトの女性について —第18王朝のファラオと王妃の美術表現の変化—
  • 古代ギリシアにおける少年愛文化 —慣習に潜む差別の実態を探る—
  • 中世ドイツ都市におけるユダヤ人について —帝権の移り変わりとともに—
  • 19世紀パリにおける大衆社会の成立 —都市改造と消費革命の関係性—
  • ナチズムと住宅建築 —郷土保護様式と近代の両義性—

専任教員

資格・進路

  • 取得可能な資格

    歴史文化専攻の学生は、所定の課程を修了することで、以下の資格を取得できます。

    • 教育職員免許状(一種免許)

      中学校(社会)
      高等学校(地理歴史・公民)

    • 学芸員

  • 卒業後の進路

    • 業界

      出版・印刷 / 不動産 / 金融 / IT / 進学  など

    • 進路先

      大日本印刷 / 三井不動産リアルティ / 三菱UFJ銀行 / トランスコスモス / 早稲田大学大学院  など

歴史文化専攻の
先輩の声